関西学生ホッケー秋季リーグが10月2日日より開催されます。
男子2部リーグは8チームを2プールに分け、各プールの1位と2位がたすき掛けで順位決定戦を行い、上位2校が1部への入替戦の権利を獲得します。
[秋季リーグ男子2部の展望]
Aプール:聖泉大、京都大、大阪市立大、大阪体育大
春季リーグ優勝を見事に果たした聖泉大学は、春から更に力をつけ、2季連続の優勝を狙う。
注目選手はもちろん、春季リーグ得点王のFB松本謙人(2年・門川・宮崎)。PCをどれだけ確実に得点へと結び付けるかに注目だ。巧みなボールコントロールとスピードを武器とするMF迎恵輔(2年・川棚・長崎)も得点に絡み、さらに得点を伸ばすだろう。
春季では4位だった京都大学は、主将のMF上谷将史(3年・大阪星光・大阪)を中心にチームワークを発揮し、ゲームを支配するだろう。また、FB前田晃佑(4年・大阪星光・大阪)が最終ラインからチームを牽引し、プール優勝、2部優勝を目指す。
春季リーグ5位と惜しくも上位順位決定戦を逃した大阪市立大学は、春からディフェンスに力を入れてきた。経験を重ね安定した堅い守りを見せるMF平山新(2年・三田学園・兵庫)と前線から相手のリズムを崩すMF岡朋樹(2年・倉敷青陵・岡山)。この二人を中心とした堅いディフェンスで失点をなくし、勝利を目指す。
そして春季の入替戦で見事2部に昇格した大阪体育大学は、FB松井猛雄(4年・篠山鳳鳴・兵庫)の堅い守備とボールキープ力が抜群のMF平野翔太(4年・伊予・愛媛)がチームのカギとなるだろう。
春季リーグはほとんどの試合が延長戦となった順位決定戦。男子2部では今季も何が起きるかわからない注目の試合が繰り広げられるだろう。
(秋季リーグパンフレットより抜粋)
日付 | 会場 | 時間 | 対戦相手 | スコア | 得点者 | アシスト者 |
10/2(日) | 舞洲 | 12:50 | 大阪市大 | ○4-1 |
石本・服部・松本 迎 |
小野木2・佐伯・服部 |
10/8(土) | 舞洲 | 9:30 | 大阪体大 | ○10-0 |
松岡4・松本3・佐伯 迎・服部 |
佐伯3、豊田2、金丸 迎、片山、櫻井、小野木 |
10/10(月) | 舞洲 | 10:00 | 京都大 | ○1-0 |
松本 |
佐伯 |
10/16(日) | 舞洲 | 12:50 |
神戸大学 |
○3-0 |
石本2、迎 | 松本2、小野木 |
10/22(土) | 舞洲 | 14:30 |
甲南大学 |
○4-3 |
松本3、小野木 |
佐伯3、迎 |
11/5(土) | 舞洲 | 14:00 |
摂南大 |
○5-4 |
石本、迎、櫻井、松岡 小野木 |
服部、松岡、豊田 小野木 |
秋季リーグ初戦の大事な一戦がセンターパスにより幕を開けた。
お互い激しい攻防の中、前半16分PCを確実に点へ結んだのは大市大だった。聖泉に焦りが入る中、3分後にPCで小野木からボールを受けた石本が待望のゴールを生んだ。
お互い攻めあっていたものの点は得られず、前半終了。後半戦も前半のようにお互い攻めあっている中、小野木からのパスを服部が決め、逆転に成功。PCで相手がキーパーの意表を突きシュートを放つがバーに救われ運を味方に付けた聖泉。後半22分、逆に聖泉が獲得したPCで松本がゴールを決める。まだ決して安全圏ではない中、後半30分、服部のセンタリングを迎が決めて4‐1と突き放した。そして試合終了のホーンが鳴り響いた。
初戦を苦しい思いをしながらも勝利を手にした聖泉大学。残り2戦も気が抜けない試合になる結果となった。
(文責:迎 恵輔)
秋季リーグ2回戦、大阪体育大学からのセンターパスにより試合が開始された。立ち上がりから力強く攻め前半4分PCを奪い#3松本がフリックシュートで待望の先制点を決める。その後前半6分に金丸がライン際をえぐっていき、松岡が決める。8分にはリバウンドを決め立て続けに点を量産していくが、その後こう着状態が続く。点が動いたのは前半22分PCから松本のフリックが決まり更に28分に追加点を挙げ前半を5-0で折り返す。
後半も圧倒的に攻め試合開始直後小野木のパスを迎が決める。その後、8分、11分、15分と立て続けにシュートが決まる。後半28分に片山からのパスを松岡がタッチシュートを決め二桁得点に。終始攻め続けた聖泉大は、最後まで集中力を切らさずに闘いぬき、10-0で大勝した。
(文責:豊田 雄哉)
晴天の中、グリーンランド瑞穂(京都)にて、聖泉大学vs京都大学の試合が行われた。
前半、両者ともにシュートまではたどり着くものの得点には至らず、両者無得点のまま前半を折り返す。
試合が動いたのは、後半13分。聖泉大がPCを取得。それを#3松本が確実に決め、先制点をもぎ取った。
負けじと京都大学が責めるも聖泉大の堅い守りで得点まではいかず試合が終了し、1-0で聖泉大学が勝利した。
これで、聖泉大学のAプール1位通過が決定し、次週16日にBプール2位の神戸大学との対戦が決まった。
(文責:大西 真)
秋季リーグ準決勝は神戸大学との対戦。
試合開始直後から聖泉大がやや優勢に試合を運ぶが、点を取りに行く焦りで、相手サークル内で神戸大学に阻まれなかなかシュートにまでは至らない。しかし、前半15分PCで松本の豪快なハイプッシュと見せかけて石本のパントが鮮やかに決まり待望の先制点を決める。前半もっと多くの得点が欲しい聖泉大であったが、1-0で前半を折り返す。
後半戦も神戸大のビハインドからのヒットをインターセプトして、ターンオーバーからの得点を狙う。後半26分PCで再び石本のパントプッシュで2-0。聖泉大は更に相手を引き離したいところで後半33分、小野木が片山にパス、倒れこみながらも片手でボールをゴールへ押し込み3点目のゴールをあげ、ここで試合終了。
なかなか思うような試合運びをすることができなかったが、この勝利で入替戦への挑戦権を獲得することができた。次週22日には甲南大学と決勝戦を行い、2部の順位が決定する。
(文責:生駒 光)
決勝戦の相手は甲南大学。過去2回対戦しているが、未だ勝ったことがない相手である。
聖泉大のセンターパスにより、試合は開始された。
立ち上がりは聖泉が左サイドから何度もチャンスを作るが、甲南大のDFに惜しいところで防がれる。試合が動いたのは前半15分。PCを獲得した聖泉大は、#3松本のフリックがゴール右下に決まり先制点を挙げる。
その後も聖泉が優位に試合を進めるが、なかなか追加点を挙げることができない。すると前半終了間際の34分、甲南大がPCを獲得すると#21橋本がフリックを決め1-1の同点で前半を終える。
後半開始早々、聖泉大学はPCを獲得すると、松本が2本目のフリックを決め勝ち越す。ゴールを決めたと同時に雨が激しく降り出す。グランドにも水がたまりだし、思うようにパスが繋げなくなっていく。徐々に水が引き始め後半18分甲南大がPCを得ると、#5柳本がヒットシュートを決め試合は振り出しに。その後22分にまたも甲南大がタッチシュートで勝ち越しに成功。ここにきて逆転を許す厳しい展開ではあるが、ここであきらめないのが今年の聖泉大。後半29分にはこの日3本目となるフリックを松本が決め同点に追いつくと、延長戦に入るかと思われた後半32分#14迎からのパスを#5小野木がセンターで受けシュート、残り時間3分という土壇場で逆転し4-3で試合終了。劇的な逆転劇を見せた。
この試合の結果、聖泉大が2部優勝を果たし、11月5日の入替戦において、1部8位の摂南大学との対戦が決まる。
試合終了後、表彰式が行われた。以下の通り聖泉大学の選手が選ばれた。
[2部 個人表彰]
得点王 松本 謙人 (聖泉2年)
アシスト王 佐伯 隼作 (聖泉3年)
GK王 大西 真 (聖泉1年)
最優秀選手 佐伯 隼作 (聖泉3年)
関西学生リーグ1部入替戦の相手は、摂南大学。開始3分で摂南大に先制点を許すと、9分にもセットプレーから追加点を決められてしまう。しかしその直後に聖泉大がカウンターから1点を返し、17分にはゴール前のこぼれ球を押し込み同点に追いつく。一進一退の攻防の中、摂南大が追加点を決めて再びリードするが前半終了間際に聖泉大がペナルティーストローク(サッカーで言うPK)を落ち着いて決めて再び同点に追いついた状態で後半戦を迎える。
後半開始4分に摂南大が得点し突き放そうとするが聖泉大も負けじと15分にタッチシュートで得点し差を詰める。なんとか1点を奪おうとする両チームの激闘が続くが、この闘いを制したのは聖泉大だった。カウンターからの見事なパスワークでサークル内に入ったボールをタッチシュートで得点し逆転した後、ゲーム再開直後に試合終了のフォーンが鳴り響いた。終始相手に先行される厳しい試合展開ながらも、最後まであきらめることなくボールを追い続けた聖泉大学に勝利の女神はほほ笑むこととなった。5―4の接戦を制し聖泉大学は悲願の1部昇格を果たした。
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